だしが落ち着いたこころをつくる
関西出張中です
やっぱりその土地の食体験は欠かせないということで、
今回は、ずっと行ってみたかった懐石旅館「近又」へ、
朝食を食べに行ってきました。
ラッキーなことに、ご主人自らお迎え頂き、
お料理についてだけでなく、日本料理の素晴らしさ、食育の大切さ、
さらにお部屋やお庭の説明もして頂きました
料理教室や、食育の教室なども開催されていますが、
「だしが落ち着いたこころをつくる。子どものうちにだしでこころを
落ち着かせるからだを作っておくことが大事」という言葉が
とてもこころに響きました。
だしのきいたお汁で、「ふ~」っと、こころが落ち着く体験って
ありますよね
これが今のこどもたちには、あまりないのかもしれません。
欧米の動物性食品を中心とした料理のおいしさは「あぶら」で、
パンチが強すぎる。
日本料理のおいしさは、魚介や野菜からとる「だし」で、
パンチは弱いが奥深く、すばらしい食文化である。
これが日本人の奥ゆかしさや、芯の強さにつながっており、
この食文化が失われるということは、日本人の素晴らしさが
失われることにもつながる。
そういう考えもあり、食育に取り組まれているとのことでした。
とてもすばらしいお話で、わたし自身が仕事をする上でも
よい刺激を受けることができました。
お料理はすべて定番ですが、素材が素晴らしく、
基本に忠実な調理で、これが本物というお味です。
お味噌汁、ごま豆腐、なす田楽、煮豆に、だし巻き卵、
特に感動したのは若竹煮。
だしにほんのり味がついている程度で、わかめとたけのこの
素材の香り、風味が口いっぱいに広がります。
あらためて、日本料理のすばらしさを体感することができました
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