地球にやさしいダイエット
低糖質ダイエットについては賛否両論ありますが、私は健康的なダイエットとしては難しいと思っています
その理由はたくさんあるのですが、特に、糖質を制限した時、その分、何を増やすかが難しいからです。
50%程度までの制限は問題ないと思いますが、減らした分を脂質ではなく、良質のたんぱく質で増やすことが大事です。
しかし、これが意外と難しいのです 脂質は簡単に増やせますが、低脂肪の肉や魚を厳選するのは結構難しい…
なんといっても、ご飯の代わりに肉や魚を増やすと、お金がかかります。
バランスを崩して、お金もかかる食事法を、専門家としてはおすすめできないのです。
しかし、この本を読んで、もうひとつの課題に気づきました。
世界全体でみると飢餓に苦しむ人が8億人もいるといわれる中、糖質制限は、食料生産効率で見るとエコじゃないということです。
食料の生産効率は、収穫できるエネルギーに対して、人為的に投入しなければならないエネルギーの比であらわされます。
穀類は、太陽のエネルギーを使えるので、とても生産効率のよい食品です。
例えば、米と比べると、同じエネルギーの牛乳を生産するためにはその7倍、卵なら14倍、牛肉なら71倍のエネルギーを投入しなければならないのだそうです
71人の中のひとりがお米を食べる分を牛肉に変えれば、残りの70人が飢えることになるということ…
佐々木先生は、栄養学は広い視野で、人にやさしい気持ちをもって活用することが大事と言われますが、私もそうありたいと、心から思います
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