「美しい」ってなんだろう
ふと読んでみたら、ものすごく温かくすばらしい本!
久しぶりに感動しました。
美術の道に進みながら「美術ってなに?」とよくわからず、美術の世界に至る3つの道「見る」「作る」「知る」を試したけど手ごたえがなく、第4の道「なる」に至ったという美術家の著書です。
自分でいろんな作品になって、セルフポートレートを世に出しています。
この作品もすごいのですが「なる」ことで、見ただけではわからなかった、作者の思いや伝えたかったことなどが理解できるようになったと。
「わからないときは、わからないもの自身になってみる。そうすれば、何かが分かるのではないか」。と。
これ、私と同じです。
私も大学時代「栄養って何?」よくわからないし、学んでそれを覚えて伝えても何にも面白くないと思っていました。そして見つけた方法が「やってみる」でした。
栄養は自分で試せる学問です。
エビデンスを覚えるのではなくやってみることで、「こういうことか!」と分かることがたくさんありました。逆に言うとやってみないと、からだでどう感じるかわからないし、人にも伝えられないとわかりました。
本の中では、中学生の悩みや質問に答えるパートもあるのですが、美を深く、広い視点で見て感じてきた人にしかできない、温かく素晴らしい表現がたくさんあります。
これが感動なのです。
私も栄養を「やってみる」で分かったことを、こんなに楽しくわかりやすく、役立つものとして、愛のある表現で伝えられる人間になりたい、と強く思いました。
中学生以上のすべての人におすすめの本です☆
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